❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
「嘘じゃありません、本当に病院へ行ったんです」

ひとみは必死に訴えた。

「それなら、どこの病院へ行ったんだ」

「それは、えっと……」

ひとみはしどろもどろになってしまった。

「もう、いいよ、それで、今日から一緒に寝られるか」

「あのう、しばらくは別でお願いします」

ひとみは子宮に刺激を与えると、流産の危険があると、注意されたので、

安定期に入るまでは、一人で休みたかった。

(ひとみは何を隠しているんだ、テツに吐かせるか)

力也はこれ以上は問い詰めなかった。

次の日、我妻組事務所で、テツを呼び出した。

「テツ、ちょっと顔貸せ」

テツは背筋が凍る思いがした。

「昨日、ひとみとどこの病院へ行ったんだ」

「えっと……」

力也はテツの胸ぐらを掴み、凄みを効かせた。

「テツ、本当のことを言え」

「あ、あのう、駅前の産婦人科です」

「産婦人科?」

力也は思い当たることがある、ひとみを抱いた時、避妊してないと。

「おい、ひとみは妊娠したのか」

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