❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
「我妻組姐さんに子供が出来たんですって」

(そうか、我妻に愛されているんだな)

山城が安堵していると、かえでは衝撃的な言葉を投げかけた。

「我妻組姐さんを流産させて」

山城は驚きが隠せずにいた。

「山城だって、憎んでるでしょ、あの女のために酷い目にあったんだから」

山城はひとみを憎んではいない。
しかし、今、世話になっている組のお嬢の言いつけは聞かなくてはいけない。

山城は結城に連絡を入れた。
「久しぶりだな、結城」

「山城、どうしたんだ」

「俺は今、二葉組に世話になってる、二葉組のお嬢は我妻組姐さんを憎んでるぞ」

「えっ?」

「俺は我妻組姐さんを事故に見せかけて、流産させろって指示を受けた」

「なんだって」

「いいか、我妻に伝えろ、俺は指示に背けない、全力で姐さんを守れ、いいな、
たとえ、俺の命が危険にさらされてもだ」

山城は結城に伝えた。

(くるみ、我妻に守ってもらえ)

その情報が力也の耳に入った。

「どうしましょうか」

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