❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
結城から連絡を受けた力也は車から降りた瞬間、山城にキスしているひとみの姿が飛び込んできたのだ。





ひとみは山城の目元にキスをした。

でも力也からは山城とひとみの顔が重なり、唇にキスしているように見えた。

山城は病院へ救急搬送された。

気が動転しているひとみが力也の姿に気づいたのは、山城が救急搬送された直後だった。

力也はひとみに近づいた。

ひとみは血だらけだった。

「力也さん」

力也は血だらけのひとみに慌てて駆け寄った。

「大丈夫か、血だらけだ、すぐに病院へ行こう」

「私はどこも怪我はしていません、でも山城さんが……」

ひとみは泣きじゃくりながら力也に縋りついた。

ひとみは自分についた山城の血が、力也のスーツに着いてしまったことに、

ようやく気づいて、身体を離した。

「力也さん、ごめんなさい、力也さんのスーツが汚れてしまって」

力也はひとみを引き寄せ抱きしめた。

「力也さん?」

「そんなこと、気にするな、ひとみが無事でよかった」

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