❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
第三章 我妻の嫉妬
最近、抗争を繰り返している奴らに命を狙われている現状に、我妻組は神経を尖らせているからだ。

アパートに入り、鍵をかけて、私はうずくまった。

私は元彼に騙されて借金を背負わされてから、男性の言うことを信じられない。

返しても、返しても、一向に減る気配のない借金。

取り立てにやってくるのは血も涙もない極道、山城組だ。

ある日、私の働いているキャバクラに山城組若頭、山城裕太郎がやってきた。

彼は私が山城組に借金を返していることは知らない。
いつも取り立てにやってくるのは、山城組組員である。

それに、ここでは私はキャバ嬢くるみなのだ。

我妻組管轄のキャバクラだから、私は絶対にこないと、たかを括っていた。

まさか、山城組若頭が客としてくるなど、誰が予想出来ただろう。

事情を知っているママは、私を呼び出した。

「くるみちゃん、山城組若頭の山城裕太郎さんが見えたわ、くるみちゃんは奥にいなさい」

ママは私に配慮してくれた。

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