❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
「あら、くるみちゃんなら辞めたわよ」

「辞めた?」

「くるみちゃんは辞めさせるって、山城さんから電話があったのよ、聞いてなかったの」

我妻はキャバクラを飛び出し、ひとみのアパートへ急いだ。

アパートはもぬけの殻で、大家さんが応対してくれた。

「榊さんは引っ越したよ、なんか柄の悪い連中が、荷物を運び出して、確か山城って言う人が、挨拶に来たな」

「ひとみ、いや、榊さんは一緒でしたか」

「ああ、一緒に来たよ」

我妻は居ても立っても居られない気持ちだった。

その頃、くるみは片づけを済ませて、引越し先のマンションに到着した。

「ここですか」

「ああ、俺のマンションだ、くるみは俺と一緒に住む」

「えっ」

くるみは驚きの表情を見せた。

「何をそんなに驚いているのだ」

「だって、山城さんと一緒に住むなんて……」

「くるみを抱きたい時、わざわざ通うのも面倒だろう」

「でも、他の女の人のところへは行くんですよね」
山城はなんて答えていいか困っていた。

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