❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
隣の布団に移動しており、傍で山城が、くるみをぎゅっと抱き締めて眠っていた。

そんな頃、我妻はひとみが山城のマンションへ引っ越ししたことを突き止めた。

そして山城組管轄のキャバクラで働いていることも調べた。

「若頭、もうひとみさんのことは諦めてください」

我妻にコンコンと言い聞かせているのは、我妻の側近である、結城淳二だ。

我妻の幼い頃からの付き合いだ。

「若頭は藤堂組のお嬢と婚姻が決まっています」

「結城、俺は堅気の女、つまり、ひとみ以外とは結婚しねえ」

「ひとみさんは山城組若頭の元に、自ら行ったんです、酷なことを敢えて申し上げます、ひとみさんは若頭ではなく、山城裕太郎を選んだんです」

(そんなこと言われなくても、わかってる、でも俺はひとみを諦められない)
両手に握り拳を作り、壁にパンチを喰らわした。

「若頭」

我妻の手の甲は血だらけになった。

「明日、山城組管轄のキャバクラにいく」

「いけません、危険を承知で乗り込むなんて自殺行為です」

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