❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
「話をしに行くだけだ、ついでにひとみを連れて帰る」

結城は大きなため息をついた。

「それでしたら、自分も一緒に同行いたします」

「いいよ、お前は来なくて」

「そう言うわけにはいきません、若頭を守るのが自分の役目ですから」

「わかったよ」

この時、我妻は一人で行く決心をしていた。

ただでは済まないだろう。

(それでも、俺はひとみを連れ帰る、ひとみのいない人生は考えられない)

そして結城と約束した時間ではなく、我妻はひとみの働いているキャバクラに一人で向かった。

「これは珍しいお客さんですね」

「ひとみを返してもらいに来た」

「何を血迷ったことを言ってるのかと思えば、くるみは自分の意思で、俺の女になったんだ、毎晩俺に抱かれて感じてくれてるよ」

「違う、お前が強要したんだろう、俺はくるみを指名したんだ、早く連れてきてもらおうか」

山城は仕方なく、くるみに我妻の接待をさせた。

「いらっしゃいませ」

久しぶりの再会だった。

我妻はじっとひとみを見つめた。

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