❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
「あのう、自己紹介まだでしたよね、俺は我妻力也、我妻コーポレーション社長です」

俺はスーツの胸ポケットから名刺を出し、彼女に渡した。

彼女は俺の差し出した名刺をマジマジと見つめていた。

「ご丁寧にありがとうございます、私は榊ひとみと申します、今はコンビニでアルバイトをしています」

私は榊ひとみ、三十九歳、昼間はコンビニでアルバイトをしている、ここまでは嘘はない。

実は夜も働いている。

キャバ嬢だ。

年を誤魔化し、我妻組管轄のキャバクラで働いている。

だから、我妻さんの名刺を見た時、ドキッとした。

我妻組若頭は確か我妻力也さん。

(同性同名だよね、でも、この車といい、雰囲気といい、我妻組若頭なの?)

確かめることが出来ない。

(もし、堅気の人だったら、キャバ嬢だなんて、引くよね、それに我妻組若頭だったら、年齢詐称がバレちゃう)

私は食事をして、早く帰ろうと考えていた。

俺は名刺をマジマジと見つめていた彼女が気になった。

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