❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
「くるみ、手当が済んだら、我妻組に連絡して迎えに来てもらえ、いいな、お前は俺の元に帰ってくるんだ」

ひとみは「はい」と返事をした。

部屋に運ばれた我妻を、ひとみは手当をした。

(こんなに殴られて、一人で来るなんて、信じられない)
タオルを絞って、顔を拭った。

我妻はひとみの手に触れて、うわごとのようにひとみ、ひとみって呼んでいた。
ひとみは我妻の傷の手当をした。

そして、我妻組結城に連絡を取った。

『あのう、榊ひとみと申します、我妻組の若頭さんが、店で怪我をしてしまって、
迎えに来て頂けますか』

『若頭は生きていますでしょうか』

『大丈夫です、これからはこちらの店には来ないようにお伝えください、今、意識がありませんので』

『ありがとうございました』

しばらくして、店に我妻組結城と数人の組員がやってきた。

部屋から我妻を運び出し、車に乗せた。

そこへ、山城が声をかけた。

「一人で乗り込んでくるとは、本来なら命はないぞ、くるみに感謝するんだな」

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