❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
「若頭、大丈夫ですか」

我妻は全く身体が動かなかった。

「山城組管轄のキャバクラになぜ一人で行ったんですか、単独行動は困ります、
ひとみさんが助けてくれなければ、今頃あの世でしたよ」

(ひとみが俺を助けてくれたのか)

我妻は早くひとみを迎えに行くと決心していた。

一方、山城はくるみに合わす顔がないと落ち込んでいた。

くるみは山城に謝らなければと、山城のマンションに向かっていた。

山城は山城組事務所にいた。

そして、山城のマンションには、荷物が運び込まれていた。

くるみはマンションの入り口で、引越し業者が話しているのを聞いた。
「荷物は、山城裕太郎様宅へ運べ、近々結婚する本浜圭子様の荷物だ、
丁寧に運べよ」
(えっ、山城さん、結婚するの?)

そこへ、本浜組若頭瑛二とお嬢の圭子がやってきた。

「瑛二、このマンションなの」

「はい」

そして、キョロキョロあたりを見回すと、くるみと目が合ってしまった。

くるみはとっさに目を逸らして、その場から立ち去った。

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