❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
(何、あの女)

くるみは最寄りの駅まで走った。

(私、どうしたらいいの?)

くるみは途方に暮れた。

(この状況がこんなにも早く訪れるなんて)

くるみはホテルに戻った。

(あっ、ドレスやアクセサリー、おきっぱなしだった)

くるみはまた、山城のマンションへ引き返した。

すると、ゴミ袋に詰めたくるみの私物がゴミ置き場に捨ててあった。

(良かった)

くるみはその袋を抱えて、また、駅に向かおうとした。

「あのう、それはあなたの荷物ですか」

くるみに声をかけてきたのは、本浜組若頭瑛二だった。

「そうです」

「それじゃあ、キャバ嬢くるみさんですか」

「はい」

瑛二は深々とお辞儀をした。

「申し訳ありません、ゴミ袋に入れて、捨てるなど、失礼かと思ったんですが、
お嬢には逆らえなくて」
「大丈夫です、では、失礼します」

「あのう、自分が運びます」

瑛二はくるみが抱えていた大きなゴミ袋を自分が持ち、車にエスコートしてくれた。

「こんな袋持って、電車に乗れませんよね」
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