❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛

くるみはありがたく、車に乗せてもらうことにした。

車中で瑛二が話しかけてきた。

「山城裕太郎さんから、結婚の話は聞いていましたか」

「いいえ、ちょっと喧嘩して、私、ホテルに泊まっていたので」

「喧嘩?」

「でも、大丈夫です、いつかはこんな日が来るって思ってたので……」

「山城さんと一緒に住んでいたのですね」

「はい」

「彼は女とは一緒に住まないと聞いていましたから、何か理由でもあるのでしょうか」

「別に特には、ただ一緒に住もうって言われただけです」

「それでは住むところ、困るんじゃないですか」

「しばらくホテルに滞在します」

そしてくるみの泊まっていたホテルに到着した。

「ありがとうございました」

くるみは深々とお辞儀をして、ホテルに入って行った。

瑛二は不思議だった。

キャバ嬢らしくないくるみの言動に……

(まさか、山城組若頭はあのキャバ嬢に本気だったのか)

瑛二はくるみについて調べ始めた。

すごく興味が湧いたのだ。
くるみはため息をついた。

< 39 / 146 >

この作品をシェア

pagetop