❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
くるみはありがたく、車に乗せてもらうことにした。
車中で瑛二が話しかけてきた。
「山城裕太郎さんから、結婚の話は聞いていましたか」
「いいえ、ちょっと喧嘩して、私、ホテルに泊まっていたので」
「喧嘩?」
「でも、大丈夫です、いつかはこんな日が来るって思ってたので……」
「山城さんと一緒に住んでいたのですね」
「はい」
「彼は女とは一緒に住まないと聞いていましたから、何か理由でもあるのでしょうか」
「別に特には、ただ一緒に住もうって言われただけです」
「それでは住むところ、困るんじゃないですか」
「しばらくホテルに滞在します」
そしてくるみの泊まっていたホテルに到着した。
「ありがとうございました」
くるみは深々とお辞儀をして、ホテルに入って行った。
瑛二は不思議だった。
キャバ嬢らしくないくるみの言動に……
(まさか、山城組若頭はあのキャバ嬢に本気だったのか)
瑛二はくるみについて調べ始めた。
すごく興味が湧いたのだ。
くるみはため息をついた。