❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
(バレたか、いや、堅気の人が我妻組若頭の名前を知ってるわけがないよな)

そこに料亭の女将がやってきた。

俺はサッと立ち上がり、若頭の立場は伏せてほしい旨を伝えた。
(えっ、何?こそこそ何を話してるの?)

私の視界に別室が入ってきた。

(もしかして、私、襲われちゃうの?)

私はスクッと立ち上がり、この場から逃げようと考えた。

「ごめんなさい、急用を思い出して」

私は部屋を出ようとした。

そんな私の前に我妻さんは立ち塞がった。

「警戒してますか、いきなり襲ったりしませんよ、だから一緒に食事してください」

彼は私を座るように促した。

私は仕方なく腰を下ろした。

次々と運ばれてくる、見たこともない料理の数々。

「さあ、食べましょう」

私は観念して、料理を堪能した。

(わっ、美味しい、こんなお料理は食べたことがない)

私は男に騙されて、連帯保証人になってしまった。

その男は初めから私を騙すつもりでいた。

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