❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
そんなこととは知らずに、愛されていると勘違いして、その男の借金を払わされているのだ。

会社で働いていたけど、借金取り立てに、柄の悪い男達がやってきて、退職を余儀なくされた。

コンビニでアルバイトを掛け持っても、到底追いつかない。

私は仕方なくキャバクラで働くことにした。

素性がバレないように、借金取り立てのヤクザと関係ない、我妻組管轄のキャバクラに勤めた。

(早く食べないと、キャバクラの仕事に間に合わないよ)

私は普段は化粧なしに黒髪を束ねて、メガネで地味な服装で、目立たない。

この婚活パーティーは友達に誘われて参加したのだ。

「ねえ、ひとみ、婚活パーティー一緒に出ない」

そう言ったのは、堂島財閥ご令嬢、堂島麗香、二十九歳。

「私、もうすぐ三十になっちゃう、余裕かまして遊んでいたら二十代も終わっちゃうよ」

(何言ってるのよ、私なんかもうすぐ四十なのに)

私と麗香は十歳も離れている。

しかも、財閥令嬢と借金だらけの私がなぜ、友達なのか。

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