❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
山城の監禁場所も、ひとみの行方もわからず、悪戯に時は流れた。

圭子はいつものように、裕太郎の元に足を運んだ。

山城組長の怒りはおさまらない。

裕太郎が牢獄に監禁されてから、半年が過ぎ去ろうとしていた。

人間の精神が壊れるに値する時間はとうに過ぎていた。

裕太郎は暴れ始めた。

「おい、ここから出せ、殺されてえのか」

圭子は危険を感じ、すぐに裕太郎の元から立ち去った。

裕太郎と圭子は婚姻届を出していない。

徐々に壊れていく裕太郎に愛情を感じなくなったのだ。

「ここから出せと言ってるだろう」

牢獄の鉄柵を掴み、ガタガタ音を立てる裕太郎。

足で蹴飛ばしたり、時には頭を打ちつけたりした。

頭から、おびただしい血が流れた。

「組長、もう限界です、このままだと、若頭は壊れます」

山城組長に報告したのは、工藤だった。

「もう、見ていられません」

工藤は裕太郎の元へ向かった。

「若頭、組長に詫びを入れてください、そして、山城組のために
心を入れ替えて、働いてください」
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