❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛

工藤は牢獄の鍵を外した。

「さあ、若頭、一緒に組長の所へ行きましょう」

その瞬間、裕太郎は工藤を羽交い締めにした。

裕太郎は工藤に自分のスマホを持ってくるように言った。
「俺のスマホはどこにある、それと金だ」

裕太郎は工藤の胸ポケットから銃を取り出し、組長の元へ向かった。

「裕太郎、貴様」

「こいつが出してくれたんだ、俺のスマホと金を用意しろ」

この時、裕太郎は自分が誰なのか、目の前にいるのが誰なのか記憶がなかった。

裕太郎はスマホと金を掴むと、工藤と組長の足に鉛の玉を打ち込んだ。

「貴様、血迷ったか、破門だ」

「うるせえ、てめえは誰だ、俺はお前に指図される覚えはねえ」

裕太郎はその場を後にした。

スマホを開いてみると、くるみと言う名前が一番多かった。

(半年前が最後か、こいつは誰だ)

裕太郎はくるみの記憶もなかった。

携帯ショップへ行き、スマホを充電した。

半年も前のことだ。

しかも料金を払っていないのだから、通信機能は果たせない。

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