❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
「俺はこの女のために山城組長にたてついた訳じゃない、このままあのクソ親父の言いなりはごめんなんだ、婚姻届を出さなかったのはお前だろ、俺はサインしただろう」

「裕太郎、あなたはこの女を愛しているから、私との結婚を否定していたんじゃないの」

山城は口角を上げてニヤッと笑った。

「まさか、この女が愛しているのは俺じゃない」

(おい、我妻、早く来い、これ以上、圭子の気持ちを俺に向けておくことが出来ないぞ)
山城は、圭子をさらに引き寄せた。

「それに、こんなところでお前を抱いたら、他の男にお前の裸を見せることになる、そんなことはダメだ」

「裕太郎、嫉妬してくれてるの」

「ああ、お前は俺だけのものと言いたいが、今の俺は山城組を破門されたからな、
山城組と合併するなら、俺はお前の前から姿を消さないといけない」

「私がお父様に山城組との合併をやめさせるわ、だから私と結婚して」

山城は頷いた。

しかし、圭子はくるみの存在を許さなかった。

「この女は邪魔ね」

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