❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
「それは困ります」

「じゃあ、リビングで待ってて」

我妻は寝室に入って行った。

ひとみは窓から外を眺めた。

(山城さん、私、どうすればいいんですか)

ひとみは自分と関わる人を不幸にしてしまうと思い悩んでいた。

(このまま、我妻さんにお世話になるわけにはいかない)

ひとみは部屋を出ようとドアノブに手をかけた。

ガチャっと寝室のドアが開いて、我妻が出てきた。

「ひとみ、どこに行くんだ」

我妻の声に振り向きもせず、ドアを開けようとした。

我妻は車椅子を動かし、ひとみの腕を掴んだ。

「離してください、私がここにいると、我妻さんに迷惑がかかります」

我妻はひとみを引き寄せ抱きしめた。

「わかった、それなら、俺の身体を車椅子生活にした分、俺の世話をしてくれ、
山城を愛しているのなら、それでも構わない、これから俺のそばで俺に尽くせ」

(ひとみ、ごめんな、こんな言い方をして、でも責任感の強いお前を引き止める方法は
これしかないんだ)

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