❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
その我妻が頼っているのは結城。

戸部に若頭の座が回ってくる可能性はほとんどない。

しかし、もし我妻がいなくなれば、組長に取り入って戸部に若頭の座が回ってくる可能性がある。

戸部はひとみを利用して、若頭の座を勝ち取ってやると狙っていた。

戸部はひとみに睡眠薬入りの飲み物を渡した。

「姐さん、これでも飲んでください」

「戸部さん、ありがとうございます」
ひとみは我妻組の組員みんなと仲良くしたかった。

でも戸部はいつも冷たい視線を送ってくる。

苦手な存在だった。

その戸部の優しさに涙が溢れた。

ひとみはありがたく飲み物を口にした。

しばらくすると、急に睡魔に襲われた。

ひとみは眠ってしまった。

戸部はひとみを車に押し込んだ。

その時、山城はくるみが心配になり、我妻が入院している病院へ向かった。

ちょうど、ひとみを乗せた戸部の車が発進するところだった。

(くるみ?)

山城は戸部の車を追った。

戸部はひとみをホテルの部屋に連れ込んだ。

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