❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
戸部はひとみが山城に連れて行かれるところを、自分が阻止出来なくて、怪我をしたと報告した。

それから戸部は本浜組の圭子に連絡を入れた。

「初めまして、自分は我妻組の戸部と申します、うちの若頭を襲ったチンピラを締めたところ、本浜組姐さんの名前が出てきたんですよ」

圭子は何を言われるのかと息を呑んだ。

「姐さんは我妻組姐さんに消えてもらいたいんですよね」

圭子は何も答えなかった。

電話の相手は我妻組の者だ、敵であることは当たり前だが、味方かどうかはわからない。

「実は俺も我妻組の若頭と姐さんには消えてもらいたいんですよね」

圭子は驚いた。

「今、我妻組姐さんを拉致したんですが、邪魔者が入りまして、そちらの山城さんです」

「やっぱり」

「あの二人の関係はご存知だったんですね」

圭子は怒りを露わにした。

「自分も相当痛めつけられまして、そちらの山城さんにも怪我させてしまいました」

「今、山城はどこにいるの」

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