❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
「強くなんかないよ、みんなに迷惑かけて、我妻さんも、山城さんも、私のせいで怪我してしまって、申し訳ないわ」

「それは、お二人とも、姐さんを大切に思っているってことっすよ」
「そうかな」
ひとみは山城を助けようと心に決めた。
ひとみは我妻組の屋敷に向かった。

「組長、若頭の奥様がお目どうり願いたいといらしてます、どうなさいますか」

「力也のカミさんか、通せ」

ひとみは我妻組組長を目の前にして緊張していた。

「力也の様子はどうかね」

「はい、まだ意識が回復しません」

「そうか」

ひとみは手をついて頭を下げた。

(まずは謝らないと)

「この度は私のせいで力也さんに怪我をさせてしまい、申し訳ありません」

深々と頭を下げたひとみに、我妻組長は頬が緩んだ。

「あいつが自分の家族を守ったんだ、当たり前のことだ、気にするな」

その時、戸部はひとみが組長のところに行ったと情報を得て、急いで組長に屋敷に向かっていた。

戸部は「失礼します、戸部です」と挨拶して襖を開けた。

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