❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
そこには、我妻組長とひとみが相対していた。

ひとみは戸部の姿を目視すると、恐怖に身体が震えた。

その微妙な変化に我妻組長は気づいた。

「組長、組長の危険を回避するために、自分を同席させてください」

「よかろう」

戸部はひとみに向かって口角をあげてニヤリと笑った。

余計なことを言うなと言ってるように感じて、ひとみは背筋が凍る思いがした。

でも、ひとみは戸部をこのまま野放しには出来ないと決意を新たにした。

「話とはなんだね」

ひとみは大きく深呼吸をして、話し始めた。
「今、地下にいる山城さんを開放してください」

「理由を聞こうか」

「私はそこにいる戸部に連れ去られて、犯させそうになりました」

すると戸部は口を挟んだ。

「いい加減なことを言うんじゃねえ」

そう言って立ち上がりひとみを睨んだ。

我妻組長は戸部に対して怒鳴った。

「口を挟むんじゃねえ」

戸部は組長の後ろに下がった。

「いいぞ、続けてくれ」

組長は表情が柔らかくなった。

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