❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
「俺は山城組若頭山城裕太郎だ」

「この方はご存知ですか」

先生はひとみについて山城に質問した。

「知らねえよ、こんな女」

山城は視線を逸らした。

「わかりました、では脳波を測りますね」

先生は準備をして、脳波を測った。

「では、退院の方向で、準備を進めてきます」

「すぐ、退院出来るよな」

「はい、では」

先生は病室を出て行く時、ひとみにも病室を出るように促した。

「お話がありますので、応接室へお願いします」

そして、ひとみは先生からの衝撃的な言葉に愕然とした。

「山城さんは心的外傷後ストレス障害PTSDと思われます」

「心的外傷……」

「恐ろしい体験から、自己防衛本能が働いて、その恐怖から逃れるために、一時的に記憶がなくなります、特にその記憶に関係している人物のことは記憶がありません」

「それで、私のことは覚えていないのですね」

「はい」

「どうすればいいのでしょうか」

「とりあえず、怪我の治療をしましょう、あとは精神科の先生とご相談ください」

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