❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
ひとみは自分を責めた。

(私のせいだ)

病室に戻ると、山城はベッドから起き上がり、着替えようとしていた。

「山城さん、何をしているんですか」
「また、お前か、関係ない奴は出て行ってくれ」

「関係あります」

「へえ、どんな関係があるんだよ」

「今は我妻の妻ですけど、以前は……」

「我妻?誰だそいつは」

「我妻組若頭我妻力也です」

「お前、極道の男と結婚してるのか」

「はい」

「その我妻組の姐さんと俺が、どんな関係があるんだ、言ってみろよ」

「私、我妻と結婚する前に山城さんの女でした」

山城は声高らかに笑った。

「お前、おもしろいこと言うじゃねえか」

山城は部屋の鍵をかけて、ひとみをベッドに押し倒した。

「俺の女だったんだよな、じゃあ、俺のここ慰めてくれよ」

山城はひとみの胸に触れた。

「山城さん、やめてください」

「俺の女だったんだろう」

ひとみの口から色っぽい声が漏れる。

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