前世へのレジスタンス
「ありがとうございましたー」
「黒崎さん、時間だからあがって」
「はい、お疲れ様でした。」
夜10時。
バイトが終わった。
制服に着替えなおし、裏口から外へと出た。
もうこの時間帯だとだいぶ涼しいな…
帰ったら受験勉強をしなきゃ…
そう思い、歩くスピードが少し早くなる。
「……」
どこかから声がする。
私は足を止めて、耳をすます。
聞いたことのある声だ。
「あおい…」
あおい、…
あおいちゃん!?
夜の公園のブランコ。
それこそ漫画のようなシチュエーションだ。
あおいちゃんと……
「小春、どうすれば良い…」
小春ちゃんだ。
公園を囲っている木の影から盗み聞きしているのは本当に申し訳ないんだけど、様子がいつもと違う。
いつもお姉さんらしく冷静なあおいちゃんとは別人みたいだ。
「私、みおと、もう一緒にいられない。苦しいの。」
涙を流しているのだろうか。
グスッ、グスッと音がする。
無理に慰めようとしたり、何かをかばおうとしたり、小春ちゃんは一切そういうことをせずひたすらにあおいちゃんの話を聞こうとしている。
「この関係が崩れてしまうのが怖いの…私と、みおと、小春と、…そしてカナちゃんも……ずっとこのままがいいのに……」
「あおい、苦しかったよね」
「黒崎さん、時間だからあがって」
「はい、お疲れ様でした。」
夜10時。
バイトが終わった。
制服に着替えなおし、裏口から外へと出た。
もうこの時間帯だとだいぶ涼しいな…
帰ったら受験勉強をしなきゃ…
そう思い、歩くスピードが少し早くなる。
「……」
どこかから声がする。
私は足を止めて、耳をすます。
聞いたことのある声だ。
「あおい…」
あおい、…
あおいちゃん!?
夜の公園のブランコ。
それこそ漫画のようなシチュエーションだ。
あおいちゃんと……
「小春、どうすれば良い…」
小春ちゃんだ。
公園を囲っている木の影から盗み聞きしているのは本当に申し訳ないんだけど、様子がいつもと違う。
いつもお姉さんらしく冷静なあおいちゃんとは別人みたいだ。
「私、みおと、もう一緒にいられない。苦しいの。」
涙を流しているのだろうか。
グスッ、グスッと音がする。
無理に慰めようとしたり、何かをかばおうとしたり、小春ちゃんは一切そういうことをせずひたすらにあおいちゃんの話を聞こうとしている。
「この関係が崩れてしまうのが怖いの…私と、みおと、小春と、…そしてカナちゃんも……ずっとこのままがいいのに……」
「あおい、苦しかったよね」