前世へのレジスタンス
笑いが止まらず、3人で呆れていると、エリナちゃんは私にプリクラの4等分のうちの1つを渡してくれた。

「カナちゃん、可愛く写ってますよ!」

確かに、別人の顔。
これがプリクラなのか…

それよりもこの4人が写っているという事実が、なんだか少し、心が暖かくなるみたいだった。

「青沢!いつまでも笑ってないで、行くぞ!」
「あっ、はは、…ふーっ。よし」

この後は…

「予約完了してます!」

カラオケに行くらしい。





カラオケなんて初めてだ。
タッチパネルには色んな検索項目が並んでいて、触れるとピッと音がした。
初めてすぎてどういう感じにしていれば良いか分からず、さっきドリンクバーで持ってきたメロンソーダをとりあえず1口飲んだ。

というか、本物のアーティストが1人紛れている…


「金井は自分の歌とかこういう時歌うのか?」

セイが私が聞きたかったことを先に聞いた。
(金井くんのグループの曲…1曲も知らない…)

「うーん。…」

少し何かを考えたあと、金井くんは私の方を見てきて、目が合ってしまった。
何で、こっちを見たの…

「いや、歌わないな。とりあえずランキング見よう」

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