前世へのレジスタンス
「すげぇよな…カナは」
「どうしたの?」
セイは夜空を見上げながら、小さく呟いた。
当たりが静かだからその小さな声もしっかり私の耳には届いていた。
明日から新学期。
私たちは高校3年生になる。
将来を決める大事な1年になる。
セイにとってはあの”施設”で過ごす最後の1年にもなる。
「カナみたいに一人で生きていくなんて出来んのかな俺には。」
「別に私、一人じゃないよ。」
中学3年生。
私は高校に進むと同時に児童養護施設から引っ越すことを決めた。
自立した大人、自分の行動全てに責任を持てる大人に私は早くなりたかった。
結果衣食住分からないことはタカコさんに頼りっぱなしで、そしてセイも色々手助けしてくれて今がある。
「今、生活してられるのはタカコさんもそうだし、施設のみんな、もちろんセイのおかげでもあるんだよ。」
私は素直な気持ちを伝える。
あの施設の人たちの前だと私は素直になることが出来る。
様々な境遇の人達が集まっているあの施設。
施設職員のタカコさんもその1人。施設の元住人だ。
たくさんの人達に支えられて、私は傷を癒し、地に足つけて生きていけている。
「どうしたの?」
セイは夜空を見上げながら、小さく呟いた。
当たりが静かだからその小さな声もしっかり私の耳には届いていた。
明日から新学期。
私たちは高校3年生になる。
将来を決める大事な1年になる。
セイにとってはあの”施設”で過ごす最後の1年にもなる。
「カナみたいに一人で生きていくなんて出来んのかな俺には。」
「別に私、一人じゃないよ。」
中学3年生。
私は高校に進むと同時に児童養護施設から引っ越すことを決めた。
自立した大人、自分の行動全てに責任を持てる大人に私は早くなりたかった。
結果衣食住分からないことはタカコさんに頼りっぱなしで、そしてセイも色々手助けしてくれて今がある。
「今、生活してられるのはタカコさんもそうだし、施設のみんな、もちろんセイのおかげでもあるんだよ。」
私は素直な気持ちを伝える。
あの施設の人たちの前だと私は素直になることが出来る。
様々な境遇の人達が集まっているあの施設。
施設職員のタカコさんもその1人。施設の元住人だ。
たくさんの人達に支えられて、私は傷を癒し、地に足つけて生きていけている。