前世へのレジスタンス
金井くんに会う前日、塾の合間にとセイと駅前のファーストフード店であうことになった。

「よ!久しぶり」
「よー」

私は手を振り返し、セイが座っていた2人席の真向かいに座る。
こうして2人でいるのは、…キスされた時以来か。

様子がおかしかったのはあの頃だけで、今は別に普通だ。
セイと会うことは彼女であるエリナちゃんも承諾済みだ。

とりあえず私は既にセイに頼んでいたバニラシェイクをもらい、ストローで飲んだ。
この暑い夏にはさっぱりした飲み物が合うなぁとしみじみ感じる。
セイはお腹がすいているのかビッグハンバーガーのLLサイズセットを食べていた。

「こんなに食べたら眠くなるんじゃないの?」
「大丈夫、むしろスタミナ」

男子高校生の食欲すごー…と少し引き気味でいるとセイがハンバーガーを食べる手を止めることなく話し始めた。


「昨日、金井から電話があってさー」
「へぇ」

学校では4人でいるけど、意外とセイと金井くんの組み合わせは見ないかも。
何で、しかも金井くんから。


「なんか、宣戦布告されたんだけど。」
「は?」


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