前世へのレジスタンス
納豆ご飯と味噌汁、なんともシンプルな組み合わせ。
付け合せに気持ち程度のしば漬けの小さな小鉢が添えられている。
「やっぱりそういうのが好きなんだね。」
「イメージ通りってこと?」
「日本の文化が好きだったけど、圧倒的に食だけは洋風なものの方が好んでいたなと…」
人生何周もしているんだもんね。
私のことはほぼお見通しということか。
心の内を見透かされている気分になって、私はなんだか悔しくなった。
冷めないうちにと、とりあえず目の前のオムライスを食べ始めた。
「やば、うまっ」
「あの人、料理だけは出来るんだよね。」
「”だけ”とか失礼でしょ。」
「ごめんごめん」
なんだか自然に話せてる。
もしかしたら、
「あのさ」
「何?」
「昔の私のこと、知りたい。」
「…まぁ昔より随分、素直になったよね」
「え、そんなに私素直じゃなかったの?」
「4月の自分に聞いてみてよ」
「あっ、…」
この今だから、普通に話せているだけで。
たった4ヶ月くらいで人は、人との出会いによりこんなにも変わるものなのだと、そしてまさにそれを実感している。
「何にも変わってないよ。本当にあの世界からそのまま移動してきたみたいに。」
付け合せに気持ち程度のしば漬けの小さな小鉢が添えられている。
「やっぱりそういうのが好きなんだね。」
「イメージ通りってこと?」
「日本の文化が好きだったけど、圧倒的に食だけは洋風なものの方が好んでいたなと…」
人生何周もしているんだもんね。
私のことはほぼお見通しということか。
心の内を見透かされている気分になって、私はなんだか悔しくなった。
冷めないうちにと、とりあえず目の前のオムライスを食べ始めた。
「やば、うまっ」
「あの人、料理だけは出来るんだよね。」
「”だけ”とか失礼でしょ。」
「ごめんごめん」
なんだか自然に話せてる。
もしかしたら、
「あのさ」
「何?」
「昔の私のこと、知りたい。」
「…まぁ昔より随分、素直になったよね」
「え、そんなに私素直じゃなかったの?」
「4月の自分に聞いてみてよ」
「あっ、…」
この今だから、普通に話せているだけで。
たった4ヶ月くらいで人は、人との出会いによりこんなにも変わるものなのだと、そしてまさにそれを実感している。
「何にも変わってないよ。本当にあの世界からそのまま移動してきたみたいに。」