前世へのレジスタンス
学校へ着いた。
教室にはもう何人かの生徒が来ていた。
なんとなく肌が焼けている子がいたりして、夏を満喫したんだろうなぁと遠目でみていた。

担任がこのタイミングで席替えをさせようと考えたみたいで、黒板に貼ってあった『二学期座席表』を確認する。
それを見て思わず、『うっ…』と思ってしまった。

私の席は窓際の後ろから2番目。
隣の席はセイ、前の席はエリナちゃん、そして真後ろ席は金井くんだ。

今この状態でこの席は気まずすぎる。
そういえばエリナちゃんとセイの関係はそもそも上手くいっているのだろうか。
セイのあの感じだと、どの道良い方向に行くとは考えられない感じがする。


(あ、…エリナちゃんだ…セイもいる…)


ぼーっと席に座りながらスマホをいじっていると、イチャイチャしながらこちらに近づいてくる声が聞こえ、その方向へ視線を向けるとエリナちゃんとセイがいた。

エリナちゃんは何も知らないのだろうか。
寧ろ、ラブラブ感がヒートアップしているような。

あまりの雰囲気にクラスの人たちも2人の方を見ずにはいられなかった。
なんとなく気まずい感じがするけど、そんなことお構い無しに2人は私の隣と、目の前の席に何事も無かったかのように座った。
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