前世へのレジスタンス
8
二学期が始まってから、私はクラスでまた浮いた存在になっていた。
金井くんは仕事が忙しいから来れるのもたまにだし。
毎日目の前でカップルのイチャイチャしてるところを見させられるのはさすがに堪える。
そういうものって誰かに見せびらかすためにするものなの?と内心思っていた。
「2人組作れー」
体育の時間。
今まではエリナちゃんと一緒にやっていたからどうしよう…
1人でいた時ってどんな感じにしてたっけ。
ずっと1人でどうにかしてきたはずなのに。
私は戸惑ってその場に立ちつくす。
エリナちゃんは持ち前の可愛さと、セイと付き合ってからより明るさを手に入れて怖いものなしといったところだ。
自分から声をかけて、クラスの中心にいる子達の輪の中に入っていった。
「黒崎さん。」
「…はい。」
ぼーっとしていると、片手にボールを抱えた、いかにも優等生そうな眼鏡をかけた子が話しかけてきてくれた。
「良かったら私とペア組まない?」
「あ、お願いします」
「敬語なんて使わないでよ」
見た目の割にはフランクな話し方だ。
うちの学級委員、神崎小春さんだ。
今までまともに話したことがなかった。
「気にしないでね、私もちょうど1人だったの。」
「…うん。」
金井くんは仕事が忙しいから来れるのもたまにだし。
毎日目の前でカップルのイチャイチャしてるところを見させられるのはさすがに堪える。
そういうものって誰かに見せびらかすためにするものなの?と内心思っていた。
「2人組作れー」
体育の時間。
今まではエリナちゃんと一緒にやっていたからどうしよう…
1人でいた時ってどんな感じにしてたっけ。
ずっと1人でどうにかしてきたはずなのに。
私は戸惑ってその場に立ちつくす。
エリナちゃんは持ち前の可愛さと、セイと付き合ってからより明るさを手に入れて怖いものなしといったところだ。
自分から声をかけて、クラスの中心にいる子達の輪の中に入っていった。
「黒崎さん。」
「…はい。」
ぼーっとしていると、片手にボールを抱えた、いかにも優等生そうな眼鏡をかけた子が話しかけてきてくれた。
「良かったら私とペア組まない?」
「あ、お願いします」
「敬語なんて使わないでよ」
見た目の割にはフランクな話し方だ。
うちの学級委員、神崎小春さんだ。
今までまともに話したことがなかった。
「気にしないでね、私もちょうど1人だったの。」
「…うん。」