〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
「私は……“それを知った上で”虎徹くんが好き!
虎徹くんがいい!
虎徹くんじゃなきゃ、幸せになれない!」

「千香子さん…//////」

「大丈夫。
嫌いになったりしない。
軽蔑もしない。
――――――離れないよ!!」

虎徹は嬉しそうに笑って、千香子を抱き寄せた。
ギューッと力強く抱き締め、肩に顔を埋める。

「千香子さん、千香子さん!
好き!
俺も、千香子さんが好き!
離れたくない!!」

「虎徹くん。
長谷くんに謝りに行こ?
大丈夫。
虎徹くんの親友だもん。
わかってくれるよ?
ね?」

虎徹の背中をポンポンと撫でて、言い聞かせるように言った。



長谷を呼び、近くの公園に向かった虎徹と千香子。
「長谷くん!ごめんね、呼び出して」
「いえ!大丈夫ですよ!」

「………」
無言で長谷を見つめる、虎徹。

「ほら、虎徹くん」
千香子が軽く背中を押し、促した。

「ごめん、アズ。
俺―――――」
その瞬間、バコッと長谷が虎徹を殴った。
軽く吹っ飛び、倒れた虎徹。

「え……」
突然の出来事に、千香子は固まっていた。

「コテ!
これで、仲直り!」
虎徹を見下ろして、微笑む長谷。
虎徹に手を差し出した。

虎徹はペッと血を吐き、長谷を見上げて微笑んだ。
長谷の手を握り、立ち上がる。

「あぁ!」

虎徹と長谷は、微笑み合い抱き合った。


「………」
(え?え?なんで、殴られたのに笑ってるの……?)  
虎徹と長谷の気持ちがわからない。

(でも、この感じ……
徹治くんも確か……)

徹治も、糸岩とよく殴り合っていた。
その方が、スッキリ仲直り出来ると言っていた。

「千香子さん!」

「え?あ、うん」

「改めて、紹介するね!
こいつ、長谷 梓馬。アズってんだ!
俺の悪友で親友!」
「改めて、よろしくお願いします!
モリチカさん!」

「うん」
(ま、いっか!)
微笑み言ってきた虎徹と長谷に、千香子も微笑んだ。


「ありがと!千香子さん!
千香子さんのおかげで、また仲良くやっていけそう!」

「俺からも、ありがとうございます!
あと、仕事も頑張るのでよろしくお願いします!」
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