〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
「――――お待たせしました!
抹茶モンブランとフルーツタルトです。
あと、ホットコーヒーお二つです!」

店に着き、早速注文をした二人。
ケーキとコーヒーがきた。

「わぁ〜綺麗ね!」
「だな!」

「「頂きます!」」

「んー、美味しい〜!」
ケーキを頬張り顔をほころばせる、千香子。

「フフ…!」
そんな千香子を見て、虎徹も微笑んだ。

「虎徹くん、モンブラン美味し?」
「うん!
旨いよ!
…………はい、あーん!」
一口フォークに乗せ、千香子の口元へもっていく。

「……/////」
千香子は照れながら、口を開けパクっと食べた。
虎徹も「俺もタルト、ちょうだい」と言って、今度は千香子が口元にもっていく。

二人は微笑み合い、幸せなカフェタイムを過ごしていた。


それから有名な和菓子屋で丸ボーロを買い食べながら、ゆっくり散策する。

「綺麗ね、イチョウ…!」

ちょうどイチョウが咲いていて、イチョウ並木をゆっくり歩いている二人。
イチョウの木を見上げる千香子と、そんな千香子を愛おしく見下ろす虎徹。

「ん?虎徹くん?」
ジッと見つめていると、千香子が視線に気づき見上げてきた。

「……/////」
(可愛い。キスしてぇ〜)

「……/////」
(ほんと、カッコ良すぎ!!)

互いに見惚れる。

「……/////」
(キス、ここじゃさせてくんねぇよな…
さすがに。
結構、人いるし)

「……/////」
(え?え?
しかしなぜに、こんなジッと見てくるの?)

「……/////」
(でも、今日は俺の誕生日で来てるわけだし…)

「……/////」 
(え?え?
なんか、言ってよぉ…)

「……/////」
(でも千香子さん、恥ずかしがり屋だしな…)

「……/////」
(もしかして………
…………キス…かな?)

無言で見つめ合うこと、15分。
やっと、千香子が虎徹の真意に勘づく。

イチョウ並木には、沢山の観光客。
しかも、イケメン虎徹に見惚れている人もいる。

ただでさえ外でキスなんて出来ないのに、こんな所では余計に難しい。

しかし今回は、虎徹の誕生日祝い。

千香子は虎徹を引っ張り、イチョウの木のカゲに向かった。
「ん?千香子さん?」

「虎徹くん、虎徹くん」
虎徹に手招きする。

虎徹が顔を近づけると………

「……/////」
チュッと、短くキスをした。

「…………え…/////」

まさか、千香子からキスをしてくるとは思わない虎徹。
あっという間に、顔が真っ赤になった。
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