〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
「どうした?
なんか、やなことしたかな?俺」

千香子は、首を横に振る。

「うーん…
なんか、不安なことあるとか?」

首を横に振り、虎徹に抱きついた。

「ん?千香子さん、言って?」
千香子の背中に、湯をかけながら優しく問いかける。

「自分でも、よくわからない」

「うん」

「ただ…
幸せだなって思ったら、感極まったと言うか…
ごめん。とにかく、嬉しいの……!」

「フフ…そっか! 
…………でも、千香子さん」
「ん?」

「今のこの状況、わかってる?」
「え?」

「俺達、露天風呂に浸かって、裸で抱き締め合ってるってこと(笑)」

「…………あ…//////」

「ほんとはこのまま、ベッドに連れていきたいけど……
たぶん、もうすぐ飯の時間なはず。
だから――――――」

千香子を離して、頬を包み込んだ。
「…………この続きは後で、ね?」
そして、悪戯っぽく笑った。


露天風呂を出て、二人とも浴衣に着替えてソファに戻る。
ちょうど従業員が、夕食のセットに部屋に来た。

豪華な食事をセットしながら、虎徹と千香子に声をかけてきた。

「露天風呂、入られましたか?」

「あ、はい」
「とても、気持ち良かったです!」

「ありがとうございます!
それは、良かったです!
――――――あ、この近くにイチョウ並木があるのはご存知ですか?」

「あーはい」
「今日行ってきましたよ!」

「さようですか!
もし、ご興味がおありなら、夕食後に行かれても素敵ですよ?
イルミネーションが飾られてて、お昼とはまた違ったイチョウ並木が見れますよ?」

そう言ってセットを済ませ、部屋を出ていった。


「虎徹くん。せっかくだし、行けたら行ってみよ?」
「うーん…
俺の理性がもてばね?(笑)」

「……//////もう…/////
じゃあ、食べよう?」
「うん!」 

豪華な食事を堪能しながら、話に花を咲かせる。
ゆっくり時間をかけて食事し、デザートには千香子が頼んでいたケーキが運ばれてきた。


「虎徹くん。少し早いけど…誕生日おめでとう!」

「フフ…うん!ありがと!」

「こんな私だけど……これからも、よろしくね!」

「うん!こちらこそ!
俺の方こそ、こんな凄い祝いを考えてくれてありがとう!
千香子さんと過ごせるだけで幸せなのに、旅行まで……
めっちゃ嬉しい!」

「あ、あと!これ!
虎徹くんの好きなブランドのピアス!」

「え?ピアスまで!?
ありがと!
…………あ!千香子さん、つけてよ?」

千香子が虎徹の耳につけると、嬉しそうに笑った。
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