〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
「んー、千香子さ〜ん!」
「んー?虎徹く〜ん、なぁに〜?」

ほろ酔いの二人。
じゃれ合っている。

「イチョウ、どうする?」

「んー?
見てみたいな?」

「うーん…
俺は、イチョウより千香子さんを見てたい~」

「フフ…
じゃあ、私も虎徹くんを見る〜」

「フフ…
じゃあ、抱いていい?」
「……//////」

「あ、赤くなった!
可愛いな〜
ベッド、連れてくね!」

虎徹が千香子を抱き上げた。
千香子は、恥ずかしくて虎徹の首にしがみつき顔を埋めた。


ベッドルームには、特注の大きなベッドがありそこにゆっくり下ろされた。
そして組み敷いた。

テーブルランプだけの灯り。
少し浴衣が乱れている千香子の見上げた、とろんとした顔。

見下ろす虎徹も、浴衣が乱れていて虎のタトゥーが見つめていた。

「……/////」
(ヤバ…エロっ…!!//////)

「虎徹くん…」

「ん?」

「誕生日、おめでとう!」

「ありがと!」

「虎徹くん、なんでそんなにカッコいいの?」

「うーん…なんでって…
千香子さんだって、可愛いよ?」

「いつも、女の人達の視線を集めてるでしょ?
今日だって――――――」
バッと起き上がり、虎徹を組み敷いた。

「千香子さん?」

「イチョウより、虎徹くんのこと“綺麗〜”って見てた!!」

「でも俺は、千香子さんしか見てない」
千香子を見上げ、真っ直ぐ伝えてくる虎徹。

その迷いのない視線に、千香子はゆっくり虎徹から離れ隣りに座った。

どうして、こんな程度のことで不安になるんだろう…………

虎徹も起き上がり、千香子を足の間に挟んで包み込む。
「虎徹くん」

「ん?」

「ギュッてして?
ギューッて」

「うん!
ギューッ!!」
千香子を力強く抱き締める。

「苦し……けど、幸せ……!」

「フフ…
でも、千香子さん。
もう…いい?
抱かせてよ」

「うん…/////」
向き直って頷く。
嬉しそうに笑った虎徹は、優しく千香子を押し倒した。

二人の口唇が重なる。
深くなって、身体も重なる。

あまりにも幸せで……

千香子の目から、また涙が溢れていた。
 
「虎徹くん、生まれてきてくれてありがとう……!」


幸せそうに微笑む千香子に、虎徹も幸せそうに笑った。
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