〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
「じゃあ、私は向こうに行ってますね!」

「え?」
「は?」
「え?え?」
「千香子さん、寝るの?」

「え?
だ、だって…私、邪魔ですよね?」  

「せっかくなんで、一緒に飲みましょ?」
「全然邪魔なんかじゃないですよ!」
「千香子さん、どれ飲みます?
色々酒買ってきたんで!」

「千香子さん、ここ!」
虎徹達に言われ、千香子は虎徹の横に座った。

乾杯をして、千香子の作ったおつまみを食べる虎徹達。

「旨っ!」
「ほんとだ!旨い!」
「いいなぁ、原藤さんいつもこんな美味しいの食べられるんですよね!」
「だな!羨ましい!」

「フフ…
ところで、アオテツくんがシロくんと仲良かったなんて!
びっくりですね!」

「はい、俺もです!
世間は狭いなって話してたんですよ!」
青代が嬉しそうに笑う。

それを見てシロが「なんかアオテツ、楽しそうだな!」と笑った。

「え/////そ、そうかな?」

はにかむ青代を見て、千香子がフフ…と笑い出した。

「え?」
「モリチカさんどうした?」
「千香子さん?」
「なんか可笑しい?」

「あ、いや…
アオテツくん、ほんと虎徹くんに似てるなぁと思って!(笑)」

「「は?
なんでこんな奴と似てんだよ!!?」」
虎徹と青代の声が綺麗にハモった。

「大学生の頃の虎徹くんに似てるの、アオテツくん。
人懐っこくて、可愛い!」

「なんでよりによって、これなんだよ!」
「は?それ、俺のセリフだし!」

「フフ…ほんと似てる!」

「「はぁ!!?」」

「そんな怒んなくても…(笑)」

「…………なぁ、アオテツって、千香子さんのこと好きなの?」 
「たぶん。
どう見ても、そんな感じじゃね?」
そんなやり取りを見ながら、城中と長谷が話していた。


しばらくして、あくびをし始めた千香子。
「千香子さん、眠い?」
顔を覗き込んで、頬に触れる虎徹。

「あ…大丈夫…」 
「でも、眠そう…
寝る?千香子さん」

「え?でも、お客さん来てるのに…」
「こいつ等なんかほっといていいから!」

「あ、もうそろそろ帰ろうぜ!」
「あぁ、そうだな!」
「モリチカさん、遅くまですみませんでした!」


「――――――じゃあな、お疲れ」
「帰り、気をつけてくださいね……」
目をトロンとさせながら手を振る千香子に、長谷達も手を振り出ていった。

ドアが閉まると、それが合図のように千香子は寝室に向かった。
「虎徹くん、片付けは明日するから置いておいていいからね。
ごめん、も…目、開けてられな…おやすみ…」
そう言って、崩れるようにベッドに横になり眠ってしまった。

虎徹はちょっと寂しい気持ちになりながらも、千香子にキスを落とし、片付けてシャワーを浴び、千香子を抱き締めて眠りについた。
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