〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
「――――でね!虎徹くんがぁー、ふてくされちゃって……
フフ…でもぉー、すぐ戻ってきて“千香子さん、ごめんね”って謝ってきたんだけどぉー、その姿がもう…可愛くって!
子犬みたいだったのー
可愛いかったなぁー
だから、なーんでも許しちゃう!フフ…フフ…」

完全に酔っ払っている、千香子。
シラフの時でさえ虎徹の話しかしないのに、今はそれに加えてノロケもヒートアップしていた。

「なぁ、天胡」

「んー?」

「“これ”ずっと続くのかよ…」

「だから言ったじゃん!
あんま、お酒飲ませないでって!」

「つか、どんだけ好きなんだよ…虎のこと(笑)」

「フフ…
まぁ、ある意味…命懸け?(笑)かな?」

「はぁ…こんなめんどくせぇ奴だったのかよ……!?
アオテツ!後は頼む!」

「え!?
俺ですか…!?」
青代も来ていて、千景に肩を叩かれる。
苦笑いをする、青代。

「ねぇねぇ〜聞いてよぉ〜」

「あー、はいはい…(笑)
聞きます!聞きますから!」 
絡んでくる千香子に、青代は苦笑いをしながらなだめていた。

「虎徹くん、カッコいいのぉ〜」

「はい、それはわかってますよ?」

「頭良いしぃ~」

「確かに」

「優しいしぃ~」

「はい、そうですね。
…………モリチカさんにだけですが…(笑)」

「しっかりしてるしぃ〜」

「そうですね」

「可愛いのぉ〜」

「そうなんですね」

「キャ~!どうしよう!」

「何がでしょう?」

「カッコ良すぎてどうしよう!」

「どうしましょう?」

千香子の鬱陶しい絡みに、青代は丁寧に返していた。


「―――――もうそろそろ解散するか……!」
千景の言葉で、四人は店を出た。

「フジチカくん!」
千景が纏めて払ったので、千香子が数千円を渡す。

「あ?
いらねぇ!」

「は?
また、そんな事言うの!?」
「フジチカさん、ダメだすよ!」
青代も渡そうとする。

「二人とも、うぜぇなぁ!」

「はぁ…
じゃあ…二人とも今度、ランチ奢ってよ!」
そこに天胡が割って入ってきた。

「うん!」
「はい、わかりました!」

天胡に言われ、落ち着いた千香子達。
青代に「千香子のこと、頼むわね!」と言って、千景を引っ張って帰っていった。


「モリチカさん、行きましょうか?」
「はーい!」

「……/////」
(めっちゃ可愛いし…//////)

まだ酔いが覚めてない千香子。
青代はその甘く無防備な姿に、翻弄されていた。

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