〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
「ダチ…
…………って、男?」 
窺うように、でもどこか鋭い視線で言ってきた。

「うーん…半分」

「半分?」 

「“友達カップルの”っていうのが、正しい」

「あー、そうゆうこと」  

「仲良くしてる同僚が煙草を吸う子で。
彼も吸うの。
たまに連れてくることがあって」

「へぇー」

「な、なんか…怒ってない?」

「ん?ううん」

「………」
(いやいや、機嫌が悪くなってるし…)

「たださ。
男だけとか、連れ込まないでね?」 

「へ?
あ、当たり前!」

「だったらいいけど。
俺も、ここにはダチ連れ込まないから。
千香子さん、可愛いから惚れられたらやだし」

「………」
(そんな心配いらないけどな…)

どちらかというと、逆だ。
虎徹を会わせたくない。

ほんと、半端なく虎徹はカッコいいから。

「……//////」
(ほんっと……カッコいいな…//////)

見惚れていると、虎徹が戻ってきた。
そして隣に座る。

頬に触れてきた虎徹が、親指で口唇をなぞってきた。

「んん…」
思わず、声が漏れる。

「ねぇ」

「ん…?」

「“あれ”終わったよね?」

「…………あ…/////うん」

「じゃあ…もう…いいよな?」

「……/////」
顔を赤くし、ゆっくり頷いた。

「フフ…
なーんか!今日、頑張れそう!」
虎徹は、無邪気に笑った。


一緒にマンションを出て、手を繋いで歩く。
千香子は、虎徹を見上げた。

虎徹には、翻弄されてばかりだ。

可愛らしい無邪気な表情(かお)
男らしいキリッとした表情(かお)
綺麗で色っぽい表情(かお)

「ん?何?千香子さん」

「え?」

「さっきから、ジッと見てるよな?俺のこと」

「あ…ご、ごめん!」

「いやいや…
理由を聞いてるんだけど?」

「カッコいいなぁって見てた/////
虎徹くんが恋人なのを、噛みしめてた」

「フフ…そう(笑)」

そして駅に着いて、別れた。
「じゃあね、虎徹くん!
行ってらっしゃい!」

「あぁ!
行ってきます!
あと、千香子さんも行ってらっしゃい!」

「フフ…行ってきまーす!」

小さく手を振り合い、それぞれホームに向かった。
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