〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
それから三時間位経ち……

千香子が目を覚ました。
「んん…」

ゆっくり起き上がり、寝室を出た。

少しお腹がすいたので、虎徹が準備しておくと言っていたうどんを食べようと思い、キッチンに向かった。

うどんスープにうどんを半玉入れ、温めた。

「――――ん…美味しい…!
やっぱ、虎徹くんは何をしても上手いなぁ…!
これなら、一玉いけたな!
よし!」

虎徹の用意してくれていた残りの半玉を温め、替え玉のように器に入れた。

完食して片付け、ソファでゆっくりする。

身体はまだ怠い。
でもどうしても寝れなくて、ソファに座りボーッとしていた。

「………」

シンと静まり返ったリビング。
何か、音がほしい。

テレビをつけてみたが、なんとなく見る気になれない。

「………」

寂しい………

スマホを取った。
タップして、虎徹の番号を画面に出す。

虎徹くんに、会いたい………!

「あー、ダメダメ…!
虎徹くんは、仕事中なんだから!」

メッセージを入れてみようか……?

「よし!」

千香子は、虎徹へのメッセージを打つ。

【お疲れ様!
何時頃に帰って来れそうですか?
会いたいです】

「あーダメだ…
“会いたい”は消そう…」

そして消そうとすると………
ピンポーン!と、チャイムが鳴り響いた。

それに驚き、送信ボタンに触れてしまう。

「あーーー!!!?
………………う、嘘…送っちゃった……」 

すると、再度チャイムが鳴った。

慌ててインターフォンに向かうと、千景と天胡が映っていた。
「はい」

「千香子ー、差し入れ持ってきたよ!」 
「玄関ドアにかけとくからさ。とりあえずオートロック開けてくれ!」

「うん、わざわざありがとう!
今、お薬が効いてだいぶ落ち着いたよ!」 

「良かった!」
「インフル、きちぃもんなぁー(笑)」
「差し入れ、果物とゼリー飲料だから。
すぐに取らなくても、悪くなったりしないからね!
千香子のタイミングで取ってね!」
「それか、虎が帰って来たタイミングに持って入ってもらえ!」

「ありがとう!」

「じゃあ、虎が帰るまでに何かあったら連絡しておいで?」
「俺達、いまからは暇してるから!」


千景と天胡に礼を言い、オートロックのドアを開けた。
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