〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
一方の虎徹。

打ち合わせをしていて、今スマホを見ようとしていた。

「ん?メッセージ?
あ!千香子さんからだ!
――――――――え…!?///////」

【お疲れ様!
何時頃に帰って来れそうですか?
会いたいです】

“会いたい”

「……/////」

何だ…この、神がかった言葉……!!!

千香子からの嬉しいメッセージに、言葉通り狂喜に震えていた。

千香子から“会いたい”というメッセージを受け取ったことがない。

恥ずかしがり屋で、必死に背伸びをして甘えてこない千香子。

そんな千香子からのメッセージに、虎徹はすぐに電話をかけた。


『―――――あ、も、もしもし?虎徹くん?』

「千香子さん!
ごめんね、もう少し待ってて!
でも、あと一時間くらいで帰るからね!」

『あ…えーと…
ごめんね、あんなメッセージ…』 

「なんで謝んの?
俺は、嬉しいよ?
千香子さんからの“会いたい”」

『ほ、ほんと?
迷惑じゃないかな?』

「全然!
もっと、言ってよ!」

『良かった……』

千香子の安心するような声が聞こえ、虎徹は呟いた。
「もっと…甘えろよ……」

『え?何?』

「…………ううん。
とにかく!
もっと言って?」

『うん、ありがとう!
じゃあ…待ってるね!』

「うん!
あ、買いもんして帰るからさ。
欲しいもんを、メッセージしといてよ!」

『わかった!』

通話を切って、虎徹はスマホを握りしめる。
「…………よし!早く終わらせねぇと!」

そして仕事を再開した。
できる限り急いで終わらせ、会社を出る。

メッセージを確認する。

【仕事、お疲れ様!
買ってきてもらいたいものだけど、リンゴジュース(できれば100%の)と、こてつくんが食べたい物を買ってきてほしいです。
他にも、こてつくんが欲しい物買ってきていいよ!】

「つか!また、俺のことばっかだし!
……………ん?」

少しムッとしながら画面をスライドすると、その後にもメッセージが入っているのに気づく。

【私はまた、こてつくんが作ったうどんが食べたいな!】

「……/////」
(か、可愛いし……///////)
今度は、嬉しさで顔がにやけた。


つか…俺、千香子さんに振り回されてね?(笑)


千香子の言葉一つで一喜一憂する自分に、虎徹は苦笑いをしていた。
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