〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
「――――――千香子の欲しい物?
そんなの、一つしかないわよ?」

「何?」

「あんた」

「は?俺?」


「“原藤 千香子”になりたいってこと」


後日、虎徹は天胡に相談をしていた。

“千香子さんの欲しいモンって何かわかる?”と。

「それって…さ……」

「あんたとの結婚!
私はそう思うわよ!」

「……/////」

嬉しい。
本当にそうなら、喜んで俺の全てを捧げたい。

そのために、ずっと頑張ってきたのだから―――――



虎徹は、ジュエリーショップに向かった。

婚約指輪を買うためだ。

その日一日ではどうしても決めることができなくて、三日も店に通い厳選して、やっと購入した。


全ては、千香子にプロポーズするために――――――


そして、千香子の誕生日当日。

スーツを着た虎徹が、千香子に紙袋を渡した。

「千香子さん、これ着て?」

中には、虎徹が選んだドレスが入っていた。

「わぁ〜素敵…//////」

「今から行くレストラン、ドレスコードでさ。
だから……」

「これ、虎徹くんが選んでくれたの?」

「当たり前だろ?
完全に俺の趣味でわりぃけど(笑)」

「ありがとう!
着替えてくるね!」


そして―――――

「お待たせ……!//////」

「……/////」
(ヤバ…/////想像以上に綺麗だ…///////)

「虎徹くん、どう…かな?」

「………好き…」

「え?フフ…ありがと!」

言葉が出ない。
あまりにも綺麗で……

虎徹の言葉に、千香子はクスクス笑った。

そして虎徹が千香子の左手を掴んだ。
つけていたリストバンドを外す。

「これ、つけて?」

ドレスに合わせた、レースのリストバンドだった。
「綺麗ね〜!」

「俺が作ったんだ……!」

「え……」

「ドレスに合うやつってのがなくてさ!
じゃあ…作っちゃえって!(笑)
ちょっと、不器用な感じだけど――――え?千香子、さん?」

話の途中に、千香子が抱きついた。

「ありがとう、ありがとう……!
これだけでも、最高のプレゼントだよ…!」


虎徹は抱き締め返し「いや、まだまだだよ?(笑)」と笑った。
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