〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
バン!!!と病室のドアが開く。


息を切らした、千香子、千景、天胡。

「虎徹……くん…?」

ゆっくり……虎徹の手が動い、た。

「千香子…さ……」

「虎徹くん!!!?」

駆け寄る、千香子。

「千香子さ…千香子さん…」

「虎徹くん!!
わかる!?」

「千香子さん…」

虎徹の手が、千香子の頬に触れる。
その手を握りしめた。

「千香子さん…怪我…は……?」

「ないよ!!
虎徹くんが助けてくれたから!」

「良かっ…た……」

「虎徹くん、ごめんね!!
傷つけて、ごめんなさい!」

ゆっくり、首を横に振る虎徹。

「結婚、私もしたい!!」

「千香子さん…」

「ただ…不安だったの!!
虎徹くんに相応しい自分になってから、胸を張って虎徹くんのところに行きたかったの。
誤解させるようなこと言って、ごめんなさい!」

「また…ちゃんと、プロポーズさせて?」

虎徹は微笑み頷いて、千香子の手を握り返した。



そして検査などを終えて………

虎徹は無事、退院したのだ。

千景達も入れて、退院祝いをした虎徹達一行。

「でも、ほんと良かった!
目を覚まして!」

「あぁ!
俺も!
…………でも、なんかさ…兄貴が助けてくれた気がすんだよなぁー
そんなわけないんだろうけど…!(笑)」


“千香子が待ってる。
戻ってやれ!”

そう…言われた気がしたのだ。


「きっとそうだよ!
徹治くんが、助けてくれたんだよ!」

千香子が微笑み言った。

「そうかな?」

「きっとそう!」


「あーあ…また兄貴かよ……(笑)
やっぱ、敵わねぇのかな〜兄貴には……」

「………」


虎徹の言葉に、千香子は何かを決意したように虎徹を見ていた。

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