〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
『口の端の怪我、先月ふらっと帰って来た時に俺が殴ったんだ(笑)
何処で何してるのかわかんないけど、滅多に帰ってこないからな、あいつ』

『そ、そうなんだ……』

『あ、大丈夫だよ!
千香子には、絶対会わせないから!
俺にとっては可愛い弟なんだが、恐ろしい奴だからな。
仲間には慕われてるんだが、親不孝ばっかなんだ(笑)』


―――――――虎徹を見上げながら、そんなことを思い出していた。

「………」
(凄く怖かったけど、カッコ良かったんだよなぁ……)

今は、暗めの茶髪にしている虎徹。
あの頃とは別人のように、柔らかい雰囲気をしている。

「ねぇ、昔の仲間の子達と今も通じてるの?」

「ん?
ううん!中・高の奴等は縁を切った。
今のダチは、大学ん時の奴ばっかだよ!」 

「そうなんだ」

「ん?なんで?そんなこと聞くの?」

「ううん!
あ、遠慮なく遊びに行っていいからね!」

「うーん。
まぁ、たまには…ね。
基本的には、千香子さんといたい」


一緒に片付けて、ソファに並んで座る。

「虎徹くん、お疲れ様!」 
「千香子さんこそ」

「あ!コーヒーでも飲む?」

「ううん、いらない」

「そう?
テレビでも見る?」
テーブルの上のリモコンを取る。

するとその手に、虎徹が手を重ねてきた。

「え?虎徹く―――――んん…っ…」
そして口唇を奪うように重ねてきた。
そのまま、ソファに押し倒される。

「ん…も…無理……!
抱かせてよ……!」
口唇を離し、色っぽい顔で言った。

「……/////」
千香子は顔を真っ赤にして、小さく頷く。
嬉しそうに笑った虎徹が、千香子を抱き上げた。
「ちゃんと、掴まっててね!」


寝室に行き、ベッドに優しく下ろす。
そして千香子を足で挟むように座り、口唇をなぞった。
「口、開けて?」

小さく開けると、また重なって深くなった。

「ンンン…はぁ…」
「ん…フフ…千香子さんとのキス、気持ちいい……!」

「私…も…//////」
「フフ…良かった!
もっと、していい?」

「うん…//////
んん…ぁ…は…」
身体が熱くなる。


そして虎徹が千香子の左手を掴み、リストバンドの上をさすった。
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