〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
「―――――千香子さん、風呂沸いたよ〜」

「はーい!
虎徹くん、先どうぞ?」

「…………
………ねぇ」

「ん?」

「一緒に入ろ?」
千香子の顔を覗き込むようにして言った、虎徹。

「………」 

「………」

「…………え?/////」

「身体、洗ってあげるからさ!
入ろ?」

「え、遠慮しておきます……」

「えーなんでぇー!」

「それは…高い…ハードル…無理…」
驚きと恥ずかしさで固まってしまい、変な片言の言葉を話す千香子。

「………わかったぁ…
じゃあ…千香子さん、先に入りなよ…」

「いやいや、虎徹くんお先にどうぞ」 
虎徹の背中を軽く押して促した。

「………」
虎徹は押されるように風呂場に向かった。


「―――――はぁぁ〜び、びっくりしたぁぁ〜」
虎徹がリビングを出ていき、大きく息を吐いてへたり込んだ千香子。

心臓はバクバクし、痛いくらいに激しく鳴っていた。

とりあえず、気持ちを落ち着けないと……

キッチンへ向かい、コーヒーを淹れる。
息を吹きかけて、ゆっくり飲んだ。

「はぁぁ……」


「―――――そんなに俺と入るのやなの?」
また大きく息を吐いていると、背後から虎徹の声が聞こえてきた。

「へ!?」

「大きなため息ついてさ。
そんなに嫌?」

「ち、違うよ?
嫌じゃなくて、その…//////」

「ん?じゃあ…何?」
千香子の腰を包み込むように抱き、顔を覗き込む。

「ほんとに、恥ずかしいだけ…//////」

「ほんとに?」

「うん//////」

「俺、ウザくない?」

「え?」

「千香子さんから離れたくなくてさ。
つい……言っちゃったから…」

「あり得ない!!!」

「え?」 

「虎徹くんが、ウザいなんてあり得ないよ!!
む、むしろ…う、う嬉しい…///////
求めてくれるの、凄く嬉しいよ?/////」

「そっか…!良かったぁ~」

「虎徹くんなら、嬉しい!」

「フフ…うん!」  

「だから我慢しないで、何でも言って?
今回みたいに、難しい時はちゃんと言うから!
でも、嫌いになったりしない!」

「うん!わかった!」

「その代わり……傍にいて?
大切な人を失うのはもう………嫌…」 

「うん。
大丈夫。ずっと…傍にいる。
………………傍にいるよ…!」 

虎徹の顔が近づいてきて、自然と口唇が重なった。
< 23 / 139 >

この作品をシェア

pagetop