〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
それから旅館に向かった、二人。

「そちらから、お好きな浴衣を選んでお持ちになってください!
早い者勝ちですよ?(笑)
敷地内はその浴衣で移動可能ですので、お庭のお散歩も是非お楽しみください!」

「……………わぁー、色々あるね!」
「ほんとだ!」

「あ!そうだ!
虎徹くん、選んでくれない?
私は、虎徹くんの浴衣選ぶから!」

「フフ…OK〜」

 
それぞれ浴衣を持ち、部屋に向かった。

「わぁー、素敵な部屋だね!」
「だな!
結構、広いな!」

「フフ…早速、温泉行っちゃう?」

「うーん…
早速、ラブラブしたい!」
そう言って、千香子を後ろから抱き締めた。

「ラブラブはいつでも出来るよ?」

「でも、離れたくない!」
甘えるように頬擦りする、虎徹。

「……/////」
(か、可愛い奴め…//////)

「ん?顔、赤くなった(笑)
なーに、想像してんの〜?(笑)
エッチなこと?」

「ち、違うよ!//////」

「フフ…ほんとかな〜?(笑)」

「本当ですとも!
と、とりあえず!お茶、淹れるね!」

虎徹から離れ、備え付けのお茶を淹れる千香子。
その千香子に、虎徹はまた足で挟むようにして後ろから抱き締めてきた。

「ちょっ…虎徹くん!
お茶、淹れにくい…」

「だから!何度も言うように!離れたくねぇの!!」

「…………ったく…(笑)」
千香子は微笑み、そのまま虎徹に身体を預けるようにして寄りかかった。
そして、後ろから回ってきている虎徹の手を握った。

「千香子さん」

「ん?」

「俺のこと、ちゃんと好き?」

「え?」
振り向くと、虎徹の顔が切なく歪んでいた。

「時々……不安になるんだ…
これは全部、夢なんじゃねぇかって……」

「虎徹くん…」

「千香子さんのこと、好きで、好きで、大好きでおかしくなりそうなくらいだから、幻を見てんじゃねぇかなって……」

「好きだよ!
虎徹くんのことが、好き!」 
満面の笑みで、はっきりとした口調で言った。
 
「ほんと?」

「うん!本当に、大好き!」

「うん、嬉しっ!」

微笑む虎徹に、千香子は向き直り両手を広げた。
「虎徹くん、大ー好き!
おいで?
ギュ〜ってしよ?」

抱きついた虎徹の頭をゆっくりと撫でた。

「大丈夫。
私は、虎徹くんの傍にずっといるよ。
私の方が、放れられないんだから……!
もう…大切な人と、離ればなれになりたくない……!」

そう呟きながら。
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