〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
「え?」

「もう、遅いしさ」

「虎徹くん」

「ん?」

「ダメだよ、ワガママは」

「ワガママじゃねぇもん」

「私は、もう少しお話したい!」

「………」

「ダメ?」
首を傾げ、見上げる。

「……/////
だ、ダメ…じゃ…な、い…」
(ダメに決まってる!!
でも、なんだよこれ…//////
可愛すぎて、ダメって言えねぇ…)

「フフ…ありがとう!
……………虎徹くんは、仕事どうですか?」

「あ、賢くこなしてますよ?
今日みたいに出来る時にこなして、バランス良くノルマをこなすというか!」

「へぇー!
やっぱ、凄いなぁ〜」
そう言って、虎徹を見る千香子。
嬉しそうに微笑んでいる。

その笑顔を見ると、自然と虎徹も嬉しくなる。
つられるように笑った。

「フッ…虎、幸せそうだなー(笑)」

「は?トカゲはうるせぇよ!」

「つか!
トカゲ呼びはやめろよ。
せめて、千景と呼べ」
「私も、天胡ねー」

「はいはい…千景と天胡ね」

「フフ…でも、モリチカちゃんは“千香子さん”なんだ?(笑)」
首東がクスクス笑う。

「当たり前ですよ。
俺の尊敬する人なので。
出逢った時からの憧れですから」

「へぇー!」


もうそろそろ帰ろうということになり、千景が万札を渡し言う。
「モリチカ、これで纏めて払っといて!
俺は煙草吸ってくる」
「俺も!」

「はーい!」

「千香子、私も吸いに行くね!
あ、なんかあったら大声で叫びな!
飛んでくから!」

「は?俺がいるし」

「原藤くん、吸わないの?」

「いいよ、虎徹くん。
すぐそこだし。喫煙所」

「う、うん…じゃあ…」

千香子がレジに並ぶ。
それを見届けて、虎徹達五人は外の喫煙所に向かった。


「―――――森浦さんって、可愛いね!」
行橋が煙草に火をつけながら言った。

「はい、可愛いですよ!」
(当たり前!千香子さんは誰よりも可愛い!)

「接客してくれた時も、可愛くてさ!
つい、沢山声をかけちゃった!」

「は?
行橋さん、やめてくださいよ、それ」

「いいじゃん!
あくまで“客として”だし、礼儀は弁えてるよ?
それに、彼氏持ちならこれ以上深入りはしないよ(笑)」

「そうだね!
でも、後悔してんだよなぁ…俺」

「ん?シュト?」

「もっと早く、告っとけば良かった……」

「フフ…
でもシュト。
最初から、無理よ?それ」

首東に、天胡がクスクス笑い言った。
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