〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
「―――――千香子さーん!ただいま〜」
その足で虎徹が自宅マンションに帰ると、千香子はモンブランを頬張っていた。
「え!!?
虎徹くん!!?」
びっくりして、目を見開いている。
「それ、俺のは〜?」
「あ…えーと……
まだ虎徹くんまだ帰ってこないと思ってて…その…」
「えー、酷くない?(笑)」
「ご、ごめんね!
残り、食べる?」
「うん!
――――――あーん!」
隣に座った虎徹が、口を開けて待つ。
ふわっと虎徹を纏う香りが、千香子に漂う。
「………」
でも千香子は、固まったように動かない。
「ん!千香子さん!食べさせてよ!」
「あ…う、うん。
あーん…」
「あーん!ん!旨いっ!
これ、○○のモンブランだろ?
やっぱ旨いな!」
「うん。
あと一個しか残ってなくて…
そうじゃなかったら、二つ買って帰って、虎徹くんが帰るの待つつもりだったんだけど……」
「そっか!」と言って「もう一口!」と口を開けて待つ、虎徹。
千香子は頷き、モンブランを口に持っていきながら、頭の中では全く別のことを考えていた。
(また、この香水の香り……
誰なんだろ?
ここんとこ、毎回なのよね……)
虎徹から香る、女性物の香水の香り。
だいたい虎徹は、仕事から帰ると虎徹の吸っている煙草の臭いをさせて帰ってくる。
仕事終わりに必ず煙草を吸って帰るからだ。
しかしここ最近は、毎回虎徹から微かに同じ女性物の香水の香りが香ってくるのだ。
会社に、女性社員がいることはわかっているし、普通に接していても香りが移ることだってあるのはわかる。
しかしここ最近から突然香ってくるようになったので、千香子は色々嫌なことばかり考えていた。
「ん、ご馳走様!
あ、俺。手洗ってねぇし、うがいもしてねぇ(笑)
ついでに着替えてくるね〜」
そう言って、リビングを出ていった虎徹。
それを見送り、千香子は無意識に左手首を触り始めていた。
「………」
まさか、浮気?
「いやいや…虎徹くんに限ってそんな……」
ぶるぶる頭を横に振る。
しかし身体が震えてくる。
もし、虎徹くんに捨てられたら………
「…………千香子、さん?」
後ろから虎徹の声がする。
ビクッと震える。
平常心…平常心……
千香子は、自分に言い聞かせゆっくり振り向いた。
その足で虎徹が自宅マンションに帰ると、千香子はモンブランを頬張っていた。
「え!!?
虎徹くん!!?」
びっくりして、目を見開いている。
「それ、俺のは〜?」
「あ…えーと……
まだ虎徹くんまだ帰ってこないと思ってて…その…」
「えー、酷くない?(笑)」
「ご、ごめんね!
残り、食べる?」
「うん!
――――――あーん!」
隣に座った虎徹が、口を開けて待つ。
ふわっと虎徹を纏う香りが、千香子に漂う。
「………」
でも千香子は、固まったように動かない。
「ん!千香子さん!食べさせてよ!」
「あ…う、うん。
あーん…」
「あーん!ん!旨いっ!
これ、○○のモンブランだろ?
やっぱ旨いな!」
「うん。
あと一個しか残ってなくて…
そうじゃなかったら、二つ買って帰って、虎徹くんが帰るの待つつもりだったんだけど……」
「そっか!」と言って「もう一口!」と口を開けて待つ、虎徹。
千香子は頷き、モンブランを口に持っていきながら、頭の中では全く別のことを考えていた。
(また、この香水の香り……
誰なんだろ?
ここんとこ、毎回なのよね……)
虎徹から香る、女性物の香水の香り。
だいたい虎徹は、仕事から帰ると虎徹の吸っている煙草の臭いをさせて帰ってくる。
仕事終わりに必ず煙草を吸って帰るからだ。
しかしここ最近は、毎回虎徹から微かに同じ女性物の香水の香りが香ってくるのだ。
会社に、女性社員がいることはわかっているし、普通に接していても香りが移ることだってあるのはわかる。
しかしここ最近から突然香ってくるようになったので、千香子は色々嫌なことばかり考えていた。
「ん、ご馳走様!
あ、俺。手洗ってねぇし、うがいもしてねぇ(笑)
ついでに着替えてくるね〜」
そう言って、リビングを出ていった虎徹。
それを見送り、千香子は無意識に左手首を触り始めていた。
「………」
まさか、浮気?
「いやいや…虎徹くんに限ってそんな……」
ぶるぶる頭を横に振る。
しかし身体が震えてくる。
もし、虎徹くんに捨てられたら………
「…………千香子、さん?」
後ろから虎徹の声がする。
ビクッと震える。
平常心…平常心……
千香子は、自分に言い聞かせゆっくり振り向いた。