〜ずっと好きだよ～俺と彼女の溺愛生活

「へぇー、お前が千香子ちゃんの“例の”男か〜」
「千香子ちゃんが言ってた通り、イケメンだな！」

「ノブと並ぶと、余計に輝いてんなぁ〜(笑)」

「“例の”って、何すか？」

「フフ…
“世界で一番素敵な私のヒーロー”だと！(笑)」
クスクス笑い言った千景。

「……/////」
その言葉に、虎徹はボン！と顔を赤くした。

「まぁでも、千香子ちゃんをずっと支えてきたんだろ？」
「だったら、千香子ちゃんにとってはヒーローだよな！」

「知ってんの？
千香子さんのリスカ」

「あぁ…」
「結構エグい痕ついてるよな…」
「痛そうだし…」

「こいつ等…つか俺の仲間は“そんなことで”モリチカを軽蔑しねぇよ！」

「そっか…！」
千景の言葉に、虎徹はホッとしたように微笑んだ。


「まぁ…でも…千香ちゃん、よく受け入れられたよなぁー」
糸岩がポツリと言った。

「は？兄貴のこと？」

「あぁ。
ほんと、ベタ惚れだったから。
ずーっと徹治にくっついてたもんなぁー(笑)
ある意味、依存に近いくらいに」

「へぇー！
でも、虎にもそんな感じ……じゃねぇか…(笑)」

「うん。
千香子さん、俺に甘えない」

「やっぱ、歳とか気にしてんのかな？」

「たぶん…
甘えるどころか、くっついてもくれない」

「プッ…虎、嫉妬してんの？(笑)」
「可愛いね、虎徹」
「「「可愛い〜！」」」

「…るせぇなぁ！！
しばくぞ！！」

「まぁでも、千香ちゃんは虎徹がモテモテなの結構気にしてんぞ？」

「え？
まさか、告られたこと言ったのかよ！千香子さんに」

「この前、たまたま会っ………あーーー！
そうだ！
聞こうと思ってたんだが…
虎徹、井野ちゃんと何があったんだよ！？」

「は？」

「産婦人科から出てきたじゃん！」

「…………は？
なん…で…それ…知ってんの…！？」


「虎、お前……！！」
「ヤっちゃったの！？」
「千香子ちゃんがいんのに、最低だぞ、それ！」
「つか！
千香子ちゃんみたいな女がいて、浮気とかよく出来んな！？
やっぱ、イケメンは違うなぁ！」

「はぁ！！？
チゲーよ！！俺は関係ねぇし！！」


虎徹は、事情を話した。