〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
「んん…」

夜更けに目を覚ました、千香子。
虎徹にしっかり抱き締められている。

サイドテーブルのライトの淡い光が、虎徹を優しく照らしていた。

「綺麗…//////」

虎徹の頬に触れた。
何度かさすって、手を口唇に移動させる。
口唇をなぞった。
少しだけカサついていた。

「カサついてる…(笑)
…………キス…したいな……
………………
……///////」

そのまま虎徹の胸に顔を埋めた。
「うぅ…でも、恥ずかしい…///////」」
グリグリと頭を動かし、虎徹に更に抱きつく。

「んんっ…」
不意に虎徹の声が漏れた。

「ん?起きた!?」
バッと顔を上げる。

しかし、寝息が聞こえるだけで眠っているようだ。

下着姿の虎徹。
くすぐったかったのかもしれない。

千香子はゆっくり離れ、ベッドから出た。
トイレに行き、水分補給をして寝室に戻った。

静かにドアを開ける。
「おかえり」

虎徹が起きていて、ヘッドボードにもたれこちらを見ていた。

「あ…起こした?」

「ううん。ずっと、起きてた」

「………え?」

「千香子さんが俺のほっぺとか口触ってたのも、キスしたがってたのも、でも恥ずかしくて出来ずにいたのも知ってるよ」

「………」
(起きとったんかい!)

「胸にグリグリは、さすがにくすぐったかったから思わず声が出たけど、キスしてくんないかなってジッと待ってた」

「そ…だったんだ…」

「だから、はい!」
そう言って、両手を広げた虎徹。

「抱きついて、今度こそキスして?」

「……//////」

「俺のこと、好きだよね?」

「う、うん…//////」

「キス、したかったんだよね?」

「うん…//////」

「じゃあ、して?」

「……/////」

「ほら、来て?」

千香子は頷き、ベッドに上がった。
虎徹に抱きつき、肩に顔を埋めた。

頭をグリグリする。

「フフフ…今度は肩かよ!(笑)
首もくすぐったいよ!」

「フフ…」

「こら!千香子さん!」

「んー?」

「キス!して!」

「フフ…はーい!」
向き直った、千香子。
虎徹の口唇をなぞる。

そして、二人の口唇が重なった。

「口唇のカサカサ、良くなった?」
と聞いてくる虎徹に千香子は「んー、まだ(笑)」と笑う。

「じゃあ…もっと…して?(笑)」

微笑む虎徹に、千香子も照れたように笑って、また何度もキスをした。
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