〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
そして家の前。

「あ!ねぇ!俺が開けていい?鍵」
「うん、もちろん!」

虎徹が鍵を開け、二人は中に入った。

「へぇー!綺麗にしてるんだね!」
「あ、いや…その…
き、昨日…大掃除を……//////」

「フフ…そうなんだ!(笑)」

「段ボールは、ウォークインクローゼットの前に積んでるから、後から一緒に片づけよ?
デスクは、ベッドの横に置いてもらってるから。
ごめんね…ウチ、1LDKだから……」

「ん、了解!」

「とりあえず家の中の物、何でも使っていいからね!
もう、虎徹くんの家でもあるんだから。
それで、廊下の突き当りがお風呂で、その前がトイレ………」
「ねぇ千香子さん!」

虎徹はソファに座っていて、隣をポンポンと叩いた。

「え?」
「そんなのいいからさ。
座ろ?」

「え?でも、もうそろそろ準備しないと!
私、もう一回綺麗にお化粧もしたいし」
「すぐだから!」
「うん」

ちょこんと隣に座ると、虎徹が頬に触れてきた。
「虎徹くん?」

「“家に帰ったら”良いんだよね?キス」

「うん…/////」

「ずっと…触れたかった…」

「うん…//////」

「なぁ俺、この二年頑張ったよ?」

「うん/////」

「褒めてよ」

「うん…//////ありがとう!」
虎徹の頭をポンポンと撫でた。

するとその千香子の手を掴んだ、虎徹。
指を絡めた。

「スゲー好き…千香子さん…」
ゆっくり、虎徹の顔が近づく。
千香子もゆっくり目を瞑った。

チュッとリップ音がして、離れる。
「………/////
フフ…なんか、照れるね…!/////」

照れたように笑うと、虎徹が「ごめん、千香子さん。止まんねぇ…」と呟いて、更に口唇を重ねてきた。

「んんっ…!!
こ…て、つく…待って…」

そのまま、ドサッ…と押し倒された。

「………」

「……/////」
組み敷いてきた虎徹を見上げる。
見下ろす虎徹の表情(かお)が、あまりにも綺麗で色っぽい。

次第に、千香子の顔が真っ赤に染まっていく。

「何時?」

「…………へ?//////」

「飯」

「え?あ…ろ、ろろろ六時…」

「そっか…
じゃあ…ダメだよな…」
ゆっくり起き上がり、座り直した虎徹。

「え?」
千香子もゆっくり起き上がる。

「千香子さん、ごめん……!」

「え?え?」

「また、がっついた…」

「ううん!」

「ただ…さ…」

「………」

「嬉しくて…!」

「え?」

「千香子さんと付き合えたことが」

「うん」

「ずっと……
本当にずっと、好きだったんだ…!
千香子さんが兄貴の彼女だった時から」

「うん」

「好きで、好きで、大好きなんだ!」

「………」

「だから――――――んん…っ!!」
虎徹の言葉を遮るように、口唇を奪った千香子。
そのまま深くなって、離れた。


「今日…夜、いっぱい愛し合おうね……!」

そう言って微笑んだ。
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